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TOPメッセージ

楽しく心地よい時間と空間を提案し、
安心・安全な食材へのこだわりと本物のおいしさを、
より広く発信してまいります。



代表取締役会長執行役員
金山 精三郎

株主の皆様におかれましては、当社グループを日々ご支援いただき、厚く御礼申し上げます。

ホスピタリティに溢れたサービスとハイグレードな空間演出、厳選された素材と職人の技。
これらが一体となって醸成される至高の時間をお客様に提供していきたい。こうした思いのもとに、ワイズテーブルコーポレーションは新たなレストランビジネスのあり方を追求してまいりました。 その歩みは1987年、高級レストラン「XEX」に始まります。イタリアンと日本料理、BARをひとつのスタイリッシュな空間にまとめ、ゆったりとくつろいで上質な時間を過ごしていただけるレストランとして、多くのお客様から高い評価をいただいてまいりました。
また、本格的なイタリアンをもっとカジュアルに楽しんでいただきたいという思いから生まれた「PIZZA SALVATORE CUOMO」は、お酒を楽しめる「SALVATORE CUOMO & BAR」へと展開しました。職人が焼き上げる本物のナポリピッツァをはじめとする本格的な料理と、様々なオケージョンでご利用いただける明るく賑やかな空間で、幅広い世代のお客様からご支持をいただいております。本物の味をご家庭でも手軽に味わっていただけるようデリバリーも行い、ハイクオリティのピッツァデリバリーとして広く認知していただいております。
2019年には、持分法適用会社である株式会社ICONIC LOCATIONS JAPANが、渋谷に、
「CÉ LA VI TOKYO」をオープンいたしました。渋谷の街を見下ろすロケーションで、カジュアルレストラン、高級レストラン、クラブラウンジという3つのコンテンツから成る新しいエンターテインメントをお客様にご提案し、コロナ禍の中での事業開始であったにもかかわらず、順調な成長を遂げております。
これからも、レストラン事業を核として、お客様に新たな感性とライフスタイルをご提案し、企業グループとして成長していきたいと考えております。

2024年2月期の業績について

2024年2月期は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが変更されたことで経済活動の正常化が大きく進み、外食産業も、外食需要の回復や、訪日外国人旅行者数の増加という強い追い風を受けました。一方で、食材価格や光熱費等の価格高騰、人手不足といった、コロナ禍とはまた異なる課題が深刻化しており、厳しい事業環境におかれております。
そのような事業環境のもと、当社グループは引き続き、高付加価値化による収益性改善の取り組みを進めてまいりました。2023年7月から9月にかけては、新型コロナウイルス感染症の陽性者数が増加したことなどもあって消費者の外食に対する需要が減少し、来店客数が減少した結果、売上高が落ち込みました。しかし、10月以降は、インバウンド需要や法人需要の獲得が順調に進み、これまで回復の足取りが重かった都心部大型店舗につきましても、オフィスワーカーの外食需要が回復したことにより来店客数が増加いたしました。来店客数の増加と、高付加価値化による客単価引き上げの効果が相まって、年度後半の売上高は、コロナ禍以前を上回る水準にまで回復いたしました。
店舗につきましては、スクラップアンドビルドを行い効率化を進めるとともに、業態変更にも取り組みました。新規出店では、2023年11月、沖縄県那覇市に、FC店「PIZZA SALVATORE CUOMO おもろまち」を出店いたしました。直営店2店舗、FC店2店舗、合計4店舗を閉店し、直営店1店舗をFC企業に譲渡する一方、FC店舗2店舗を直営化・改装し、経営資源の集中と再配分を進めております。また、事業環境の変化を踏まえ、ステーキ業態の2店舗を、イタリアンの「SALVATORE CUOMO & GRILL 高田馬場」、とんかつの「とんかつ&焼鳥An 四谷」としてそれぞれリニューアルオープンいたしました。
収益性の改善と財務体質の強化を進めてきた結果、2024年2月期には営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに黒字に転じ、「継続企業の前提に関する注記」も解消することができました。ここから更に企業グループとして成長できるよう、現状に甘んじることなく、収益基盤の強化に引き続き取り組んでまいります。

今後の取り組みについて

外食産業全体におきまして、人材不足やコスト高騰が激化しております。一方で、値上げに対する消費者の理解が進みつつあり、インバウンド需要も好調であるなど、当社の事業にとって、ポジティブな状況も生じております。当社は、人材不足・コスト高騰といった課題への対応を着実に進めるとともに、事業環境の変化に対応し、事業展開の機会を着実にとらえてまいります。
まず、高付加価値化やインバウンド需要の取り込みといったこれまでの取り組みを引き続き推し進めてまいります。高付加価値化につきましては、単なる値上げではなく、高い付加価値を生み出すための人材の獲得や店舗設備の維持・更新に取り組み、お客様の満足度向上と収益の確保に努めてまいります。また、現在の事業環境を踏まえ、和食事業の強化や、カジュアルイタリアン事業の郊外への展開、コンテンツ強化にも取り組んでまいります。これらを通じて収益力を高め、これまで以上に多くのお客様に、より心地よい時間、体験をご提供していきたいと考えております。

このような取り組みにより、更なる成長を目指してまいります。株主の皆様におかれましては、引き続き当社グループへのご支援を賜りますようお願い申し上げます。